この記事では、「嫌いな人」とどう付き合うべきかを紹介します。
学校だろうと職場だろうと、自分と合わない人間は必ずいます。
「悩みの9割は人間関係から来る」とよく言われますが、今回はあなたの近くにもいるはずの「嫌いな人」との付き合い方を解説しましょう。
1.嫌いな人にエネルギーを割くのはムダ
「嫌い」というのは、かなり大きな負のエネルギーです。
そして、人間が1日に使えるエネルギー量には限りがあります。
ドラクエで例えると、MP(マジックポイント)みたいなもので、嫌いな人を「嫌い!」と思うだけで貴重なMPを消費してしまうのです。
世間には、ささいなことで意地悪をしたり、わざと悪い噂を流したり、嫌いな相手に貴重なMPを消費してまで嫌がらせをする人がいます。
でも、僕が断言しますが、
嫌いな相手に嫌がらせするのには、エネルギーが必要です。
つまり、わざわざ嫌いな相手に自分の貴重なエネルギーを消費してしまっているのです。
エネルギーはきちんと使えば、資格試験の勉強・英単語の暗記・ブログの執筆・読書などに使える貴重な資源です。
その貴重なエネルギーを、嫌いな人への「嫌がらせ」に使ってしまうというのは、ムダでしかありません。
そのエネルギーを勉強に投資すれば将来、大きな利益として返ってくるかもしれませんが、「嫌い」というエネルギーを嫌がらせに回したところで、なんのリターンもありません。
2.嫌いな相手には無関心でいよう
さっきも書いたように、自分と合わない人がいるのは当たり前です。
ただ、僕の場合は「嫌いな人」はいません。
なぜかというと、僕の場合、「あ、この人とは合わないな…」と思ったら、徹底的に無関心になってスルーするからです。
もちろん、あいさつは元気よくしますし、仕事上の会話はきちんとします。
ただ、それ以上のコミュニケーションはとりませんし、プライベートでもその人のことを考えることはまずありません。
なので、僕には「嫌いな人」はいないのです。
嫌いになる前に、無関心になってスルーするので、「嫌い」というエネルギーを割く対象にもならないのです。
「嫌い」と「無関心」の違いはこうです。▼
- 「嫌い」
➡︎悪い意味で相手に関心がある。だから自分のエネルギーを相手に使ってしまう。 - 「無関心」
➡︎全く相手に関心がない。自分にとって無の存在なので、エネルギーを使わない。
ここからわかるように、相手を「嫌う」ということは、自分のエネルギーを消費してしまうわけですから、ある意味こっちの負けです。
それに対して、「無関心」は、相手にエネルギーを消費せず、その分のエネルギーを自分の勉強時間などに充てることができるわけですから、こっちの勝ちです。
3.無関心はOK。でも無視はダメ
今までの話を一言でまとめると、
- 自分のエネルギーを節約するためには、相手を「嫌う」のではなく、「無関心」になるべき。
──ということです。
しかしこれだと、「じゃあ、もう職場の嫌いなアイツは無視してもいいんだ!」と勘違いしてしまう人がいるかもしれませんが、それもまた間違いです。
職場の人間は一回限りの関係ではないので、継続して関わらないといけません。
なので、無視するということは、「あいさつもしない」・「報連相もしない」・「仕事上必要な会話もしない」ということなので、それはマズイです。
無視と無関心の違いはこうです。▼
- 「無視」
➡︎あいさつもせず、仕事上必要なコミュニケーションも全くとらないので、職場でのあなたの評価が下がる。 - 「無関心」
➡︎仕事上、必要なコミュニケーションはとる。ただし、相手にまったく興味はない。表面上は仲良く見えるので、職場でのあなたの評価は上がる。
気軽に職場を変えられるアルバイトなどであれば嫌いな相手を無視してしまってもいいかもしれませんが、正社員など長くその職場にいる場合は無視するのはやめたほうがいいです。
無視しているのは周囲から一目でわかるので、職場でのあなたの評価が下がってしまいますからね。
でも、「無視」ではなく「無関心」なら、表面上は必要なコミュニケーションはとるので、周囲から見ても仲が悪くは見えません。
それに相手が「社内の誰もが嫌いな嫌われ者」だったとすると、「あんな嫌われ者にもちゃんとコミュニケーションをとれるなんて、Aさんすごい!」みたいにあなたの社内での評価が上がる可能性さえあるのです。
僕の場合は、他人にもけっこう興味がある方で、その人のプライベートも気になるのですが、「この人は合わないなあ〜」と思ったら、さっき説明した「無関心」モードに入ります。
「無関心」なら、自分のエネルギーも節約できますし、職場での評価も上がるので、いいことずくめですよ。
【まとめ】嫌いな相手には「無関心」で
この記事を要約すると、こうなります。▼
- 嫌いな相手がいるのはふつう。でも、嫌いな相手に自分のエネルギーを消費してまで嫌がらせするのは最悪の戦略。
- とはいえ、相手を「無視」するのはおすすめできない。
- 職場での評価を上げるには、嫌いな相手には「無視」ではなく、「無関心」で接するようにしよう。
人間が使えるエネルギー量は決まっているので、その貴重なエネルギーを嫌いな人に使ってしまうのはムダだということは理解していただけたと思います。
- 嫌いな人には、エネルギーを使わない。
ただ、嫌いな相手が職場の人間の場合、「無視」はよくないので、「無関心」でいよう。
──これが、僕の25年という短い人生で導き出した結論です。
とりわけ日本人の場合、相互監視の風潮が強いというか、嫉妬の文化というか、とにかく他人にイジワルをしやすい国民性なので、この記事で説明した「無関心」戦略はかなり役に立つはずです。
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最後に、こんな言葉を紹介しておきましょう。
みんな違って、みんなどうでもいい。
──これは、落合陽一さんが最初に言った言葉(間違ってるかも)らしいですが、ともすれば多様性ばかりが叫ばれる今の時代を生きていくのに、いい言葉ではないでしょうか。
みんな違ってみんな個性があるのは間違いないですが、他人全員に関心を持つ必要なんてありません。
「合わない人は合わない」
──そう割り切って生きていった方が楽なはずです。
以上! タロン(@shin_taron)でした。 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
参考文献
嫌がらせを受けてもいちいち「反応しない」ためにはどうすればいいかが分かります。
「嫉妬」について、本書に書かれていた内容が的を射ていたので、以下に引用しておきますね。
嫉妬という怒りは実は相手が原因なのではありません。というのは、もし自分が同じくらい認められていれば嫉妬に駆られる事はないからです。
その怒りの原因は、実は認めてもらえないという自分自身の承認欲求の不満にあります。
という事は、本当は相手は関係ないのです。関係ないのに怒りをぶつけるというのは八つ当たりと同じです。
イライラしているから子供を大声で叱るとか、ストレス解消のために人に嫌がらせをするといった困った行動と同じです。これでは相手がかわいそうですね。
ただ、よく誤解されていますが、本書は「積極的に嫌われにいけ!」と主張しているわけではありません。それを示すページを以下に載せておきますね。
わざわざ「自分は自分、バカはバカ。」と公言する必要はないですが、内心ではこう思っていた方が人生、楽です。
しょせん、主人公は自分だけで、他人は全員脇役ですからね。