今回は僕が2年前に購入して以来、今までずっと使っている8万円の高級チェア、「セイルチェア」のレビューです。
先に結論を言ってしまうと、
少なくとも、誰にでもおすすめできるチェアではない。
──これが結論です。
では、以下にセイルチェアのくわしいメリットやデメリットを紹介していきます。
1.セイルチェアとは?
セイルチェアとは、家具メーカーとして有名なハーマンミラー社(公式サイト)の商品です。
ハーマンミラー社の最も有名な商品は、あのアーロンチェアです。
アーロンチェアの名前を聞いたことがある人は多いはず。
ヒカキンさんやカズさんなど、有名YouTuberはだいたいアーロンチェアを買ってレビューをしています(動画リンクを貼っておきますね▼)。
ただ、アーロンチェアは15万円以上するような超高級チェアなので、なかなか一般人には手が出にくい……。
そんな人におすすめできるのが、今回紹介するセイルチェアなのです。
セイルチェアの価格は、アーロンチェアの半分ほどの8万円。
しかし
いくら廉価版で安いとはいえ、8万円もする椅子をホイホイ買うわけにはいきません。
ぜひ、以下のセイルチェアのメリット・デメリットを読んで、購入を検討してみてください!
2.セイルチェアのメリット
①見た目のカッコよさはすごい
まず、セイルチェアは見た目がかっこいい。これは誰が見てもかっこいいと思うでしょう。▼
僕が買ったのはブラックですが、カラーバリエーションは他にも赤・白・緑・青などいろいろあります。
基本的にブラックがいちばん安いので、特別なこだわりがないならブラックにしておきましょう。
セイルチェアで一番特徴的なのは、背もたれですよね。
網目状のメッシュになっており、このデザインは他のメーカーのチェアとはまったく違う見た目なので、一目でセイルチェアとわかりますね。
これが自宅にあれば、間違いなく訪問客の目を引くでしょう。
かなり攻めたデザインなので、セイルチェアが部屋にあれば良いインテリアになるはずです!
②座り心地は神レベル
2年間使った僕が言うのだから信じてほしいのですが、
いつ座ってもすごいと思うのは、背もたれの快適さです。
セイルチェアの背もたれは、横から見ると「船の帆」のように見えないでしょうか?
公式によると、セイルチェアの独特の形をした背もたれは、「船の帆」からインスピレーションを得たそうです。
公式サイトによると、
背骨が自然な「S」の字を保ち、体が疲れることなく健康的な姿勢を保てるようにします。
──とのこと。
たしかに背骨が優しく受け止められている感じがして、長時間座っていても背中が痛くなりません。
腰痛持ちの人には、最高の治療薬になるんじゃないでしょうか?
③前傾チルト機能が革命的
セイルチェアの目玉機能の一つが、前傾チルト機能です。
チェアの下のレバーを操作すると、
前傾チルト機能をONにすると、背もたれが前にグッと傾いているのが分かるはず。
背もたれが前に傾くので、背中がピーンとまっすぐになります。
この前傾チルト機能、どう役に立つかというと、
・文字を書いたり、絵を描いたり、机に向かって前のめりで作業する場合
・気持ちを切り替えて集中したい場合
──こういう場合に役に立ちます。
特に机に向かって書き物をする場合は、前傾チルト機能がかなり役に立ちます。▼
ふつうのチェアに座って書き物をすると、前のめりの姿勢になって身体に負担がかかります。
しかし、この前傾チルト機能を使えば、背中をまっすぐ伸ばした状態で集中することができます。
ちなみに、漫画家やイラストレーターの人はセイルチェアを使っている人が多いそうですよ。
僕も、受験生の頃にセイルチェアが欲しかった……。
もちろん、パソコン作業をするときにも、前傾チルト機能は使えます。▼
パソコン作業だと、別に前傾チルト機能を使わなくてもいいんですが、集中力が切れてきた時に前傾チルト機能をONにするとメリハリがつくので、集中力が持続しますよ。
8万円ほどのセイルチェアに前傾チルト機能がついているのは、かなりお買い得だと思います。
前傾チルト機能がついているチェアとしては、セイルチェアは最安値だと思います。
④保証期間が超長い
このセイルチェア、実はアフターフォローがすごいのです。
・構造体、機構部、可動部、3Dインテリジェントサスペンション=12年間保証
・ガス圧シリンダー=2年間保証
──なんと、12年間ものながーーーーい無料修理サービスがついているのです。
なにか故障があっても、基本的には無料で修理してくれます。
このへんが、高級チェアのすごいところ、というかハーマンミラー社がすごい。
実は僕も、セイルチェアを1年半使い続けたところ、背もたれがギシギシと異音をたてるようになったので、無料修理してもらいました。
その時の記事はこちらです。▼
完全無料で修理してもらえるので、大満足でしたね。
そう考えると、8万円という価格も安く思えてきますね……。
3.セイルチェアのデメリット
さて、ここからはセイルチェアのデメリットを紹介していきます。
①肘掛けが安っぽい
これはおそらく、セイルチェアに座った瞬間に誰でも気づくデメリットです。
他の部分は高級感があるのに、なぜか肘掛けだけはとても8万円の高級チェアとは思えません。
面積も小さいし、しかも上下に高さを変えられるだけで、左右に向きを変えることできません。
肘掛けはもう少しなんとかならんかったんか……。
②前傾チルト機能は誰でも使うわけではない
先ほどはベタ褒めした前傾チルト機能ですが、
漫画家やイラストレーター、受験生など、机に向かって書き物をする人には前傾チルト機能は便利です。
しかし、逆に言うと、書き物をあまりせず、パソコン作業ばかりの人には別に前傾チルト機能ってそんなにいらないんですよね。
正直、僕も机に向かって書き物をするよりも、デスクトップパソコンで作業をする時間の方が圧倒的に長いので、あまり前傾チルト機能は使っていません。
前傾チルト機能は、必要な人と不要な人にはっきりと分かれるので、購入する前に一度試しにストアで座ってみることを強くおすすめします。
ぶっちゃけ、「前傾チルト機能はいらない!」という人であれば、わざわざ高い金出してセイルチェア買わなくてもいいんじゃないかな〜と思います。
③背もたれが低いのでリラックス効果はない
セイルチェアは背もたれが低いので、
ちなみに、僕は身長183センチで座高は100センチくらいありますが、ぜんぜん背もたれの高さが足りません。▼
身長の低い人であれば、この背もたれでも十分リラックスできるかもしれませんけどね。
もちろんゲーミングチェアみたいに、リクライニングをMAXに倒して仮眠できるみたいな機能はセイルチェアにはありません。▼
基本的にセイルチェアは作業効率を高めるための集中力UPチェアと考えたほうがいいです。
ネットサーフィンして映画見てダラダラしたいという人は、絶対セイルチェアは向いていませんので注意!
④トータル的にコスパがいいとは言えない
たしかにアーロンチェアなどのガチもんの高級チェアに比べると、セイルチェアは安いです。
といっても、新品で買うと8万円はします。
驚異の12年間保証がついているとはいえ、やはりイスに8万円を出すのはどうなのだろうと僕は思います。
12年間保証をフルに使うとなると、引越し先にもセイルチェアを持っていかないといけませんが、セイルチェアはかなり重く、宅急便で送るのもたいへんです。
正直、12年間って長すぎるので、その間に引越しで不要になるかもしれないし、そもそもセイルチェアよりもっといいチェアが見つかるかもしれない。
そう考えると、やはりセイルチェアを買うのは慎重になったほうがいいと思います。
⑤わざわざ自宅に置く必要がない
突然ですが、セイルチェアを買うのはどんな人だと思いますか?
これは僕の予測ですが、個人よりも企業がセイルチェアをたくさん買っています。
デザイン的に考えて、オフィスに合うように設計されているんですよね、セイルチェアは。
気が向いたら探してほしいんですが、セイルチェアを大量購入している企業はけっこうあります(特に外資系企業)。
あと、大学でもセイルチェアを大量発注しているところがありますよ(そんなとこに金使うなよって話ですが)。
ニュースキャスターが座る用のイスとしてもセイルチェアはけっこう使われています。▼
分かりにくいですが、よく見るとキャスターが座っているのはセイルチェアです(これはたぶん赤色のセイルチェアですね)。
企業としても、有名なハーマンミラー社のチェアを使うことで、資金の豊富さをアピールしたいのでしょう。
ということで、セイルチェアは基本的に、
なので、自宅で使う用にセイルチェアを買うのは、ちょっと無駄かもしれませんね……。
自宅に訪れる人にドヤ顔したいなら別ですが、個人の部屋で人目に触れずに使うなら、わざわざセイルチェアのような高くてかっこいいイスを買わなくてもいいのでは?
ただ、もちろん、自宅にセイルチェアがあればカッコいいことは間違いないので、部屋のインテリアとして欲しいのならぜんぜんOKです。
⑥ホコリがたまりやすい
ここは細かい不満ポイントですが、
ちょっとほっておくと、すぐにホコリがつもってきます。▼
いかんせんメッシュなので、ティッシュでひとふきというわけにもいかず、掃除するのがけっこうめんどくさいです。
長く使っているので、僕はもう慣れましたけどね。
【まとめ】セイルチェアはお買い得だが、万人にはおすすめできない
さて、最後に結論をまとめます。
少なくとも、誰にでもおすすめできるチェアではない。
やはり、8万円の高級チェアなので、コスパがいいかと聞かれると微妙です。
コスパを求めるなら、ゲーミングチェアなどを買ったほうがずっと安いので、そっちの方がいいかもしれません。
基本的に、セイルチェアを買うかどうかの分かれ目は、
「前傾チルト機能」がいらないのなら、わざわざセイルチェアを買う必要はないと思います。
「前傾チルト機能」が欲しいのなら、セイルチェアは前傾チルト機能が使用できる最安値のチェアなので、おすすめです。
僕としては、資格勉強するときに「前傾チルト機能」を使ってガリガリ勉強しているので、僕は買ってよかったと思いますけどね。
なにせ、高い買い物なので、しっかり検討した方がいいですよ。
ただ、やはり12年間という長い保証期間があるので、その点はコスパがいいです。買っても大後悔にはならないはず!
以上! タロン(@shin_taron)でした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
★セイルチェアが故障した時に無料修理してもらった記事です。無料修理サポートが神すぎてすごいです。▼
★セイルチェアとゲーミングチェアなどを使い分ける僕なりの方法です。▼