「無限に使える!」「人生最後のノート!」という売り文句が気になって、前回のAmazonセールで、ロケットブックというノートを買った。
俺は昔、紙のノートにひたすら読書メモなどをまとめてたことがあったんだけど、ノートが増えすぎて管理しきれなくなった。
でも、ロケットブックなら、これ1冊でほぼ無限に使うことができる。
もう紙のノートなんか、いらん。
結論から言うと、
- 特別おすすめはしないけど、1冊あると便利。
- ガジェット好きはデータ転送のスムーズさに感動する。
- 学生時代に戻ったら、全科目のノートをロケットブック1冊にまとめたい。
正直、ゴリ押しでおすすめする商品ではないんだけど、遊び心のつまったハイテク本だから、ぜひ使ってみてほしい。
開封レビュー
付属品
付属品はこれがすべて。
- Rocketbook本体
- フリクションボールペン
- 布(文字を消すために使う)
- 取扱説明書
ノートの表紙は黒の光沢あるプラスチックで、デスノートっぽい見た目。
デスノートがハリウッドで実写映画化されるほど人気のアメリカの商品だから、本当にデスノートに寄せたのかもしれない。
ページの種類
ページの種類は以下の通り。
- タスクリスト:1ページ
- 週間スケジュール:2ページ
- 月間スケジュール:1ページ
- 目標管理:1ページ
- アイデアメモ:1ページ
- 方眼紙ページ:18ページ
- 大学ノートページ:18ページ
合計40ページほどしかないので、ふつうの新書と比べても薄い。カバンに入れても全くかさばらない薄さだ。
スキャンのやり方
ページをスキャンするには、専用アプリをインストールしよう。
メアドやアカウント名を設定すれば、無料ですぐに使える。
まずは、アプリでデータの送信先を決めよう。
こんな感じで、自分のGoogleアカウントやAppleアカウントとひもづけることができる。
アプリ内でカメラを起動して、ロケットブックのページに向けると……
これで、俺の場合はGoogle driveとiCloudに自動的にデータが送信される。
自分がフリーハンドで手書きした文章や絵が一瞬でデータ化されてクラウドに送られるのは、ガジェット好きからすると感動もの。
ふつう、紙に書いたページを写真に撮ろうとすると、暗かったり手ブレしたり写真をトリミングしないといけなかったりで、すごくめんどくさい。
でも、ロケットブックならページの左下にあるQRコードに自動的に反応してくれるから、自動で一律のサイズでデータ化してくれる。
- 光の反射が抑えられているので、明るすぎることも暗すぎることもない。
- 手ブレもない。
- 自動でページのサイズに合わせてデータ化してくれるので、手動でトリミングする必要もない。
━━なので、一瞬でキレイにデータ化できるというメリットは大きい。
役に立つ人
特に学生には役に立つことまちがいなし。
ロケットブックに授業メモを取り、それをデータ化してクラウドにまとめておけば、もはや大学ノートを買う必要がなくなる。
ロケットブックは5,000円程度とそこそこ高いけど、すべての科目のノートをロケットブック1冊にまとめられるから、荷物が少なくなる。
ミニマリスト大学生のできあがり。
- 国語フォルダ
- 数学フォルダ
- 英語フォルダ
━━というようにフォルダを分けられるので、全ての科目のノートをロケットブック1冊ですますこともできそう。
俺の学生時代は、勉強にiPadを使ってる人なんてほぼいなかったから、こういうテクノロジーが使える今の学生がうらやましい。
*
*
*
社会人が使う場合は、手書きのメモやアイデアを他の社員と共有したいときに使うのがいい。
とはいえ、テキストならLINEなどのチャットアプリで共有すればいい話だから、ロケットブックで共有するのはテキストだと書きにくい図表や絵などがいい。
会議中やブレインストーミングで思いついたアイデアがあったら、さっとロケットノートに書き込んで他の社員に共有するのもいいと思う。
ロケットブックは使いようによっては、「仮想ホワイトボード」のようにも使えるんだ。
俺の使い道
実は俺は、あんまりこのロケットブックを使いこなせてない。
スケジュール帳代わりに使ってみたんだけど、
ただ、東大のある研究によると、
スマートフォンなどの電子機器と比較して、紙の手帳を使った方が、記憶の想起に対する脳活動が定量的に高くなる。
━━と書かれていたので、やはり「手書き」は脳が活性化するらしい。
- ぼんやりした悩みを整理して書き出すとき。
- 自分の思いを文章にするとき。
- 直面している課題を整理して書き出すとき。
━━こんなときは、キーボードをカタカタして打つよりも、ペンで手書きで書いた方がたしかに脳がよく働く。
脳内を整えたいときは、手書きがベストだ。
これこそ、ロケットブックのつかいどころ。
*
*
*
ちなみに俺は、脳内を整理するとき以外にも、電話でのメモにロケットブックを使ってる。
電話で相手の言うことを、キーボードでメモるのは意外とむずかしい。
キーボードだと、概念図や表がとっさに書けないからだ。
電話で相手の言うことを即メモリたい場合は、やはり手書きがいちばん。
その他の注意点
手帳サイズがおすすめ
サイズは3つあるんだけど、
- ノートサイズ
- 手帳サイズ
- ミニサイズ
俺のおすすめは手帳サイズ。
ノートサイズはA4のノートより大きくて使いにくいし、ミニサイズはさすがに小さすぎて自由度がない。
中間のサイズである手帳サイズがおすすめ。
フリクションペンは0.7がおすすめ
付属のフリクションペンだけでなく、市販されているフリクションペンも使用可能なんだけど、ペンの太さは0.7mmがおすすめ。
パイロットが販売してる「フリクション」シリーズのペンなら、何を使っても消せるらしい。
(黒だけでなく、赤や青などで書いても消せる)
ただし、ペンの太さは0.7mmがおすすめ。
- 0.5以下だと、ペン先が細すぎて、消してもロケットノートに跡が残ってしまう。
(文字が細すぎると、データ化しても見えにくい) - 1.0以上だと、インクが乾くのに時間がかかりすぎる。
━━なので、付属しているペンと同じ0.7mmがおすすめ。
「つい、ふつうのボールペンでロケットブックにメモってしまって消せなくなる」という事故はよくある。
書き心地はツルツル
ページは紙製ではなく、複合ポリエステル製なので、書き心地は少しツルツルしてる。
紙のノートに書くほど自然な書き心地ではないけど、俺はすぐに慣れた。
1000回以上消せる
「無限に使える」と書いたんだけど、厳密には、
1000回以上書くと、徐々に消しにくくなるみたい。
まあ、全てのページが1000回以上消せるとなれば、ほとんどの人にとっては無限に近いと思うけど。
消すのがめんどくさい
ロケットブックのデメリットは、
水にぬらした布でサッとひとふきで消せるとはいえ、全てのページを消すとなるとなかなかめんどくさい。
それに、水でぬらした布で消したあとは、ページを閉じたままにしとくとページ同士がくっついてしまったりする。
しばらくはロケットブックを開いて乾燥させないといけないので、そのめんどくささもある。
半永久的に使えるとはいえ、メンテナンスがめんどくさいのがデメリット。
【まとめ】特別おすすめはしない
ロケットブックの結論をもう一度。
- ①特別おすすめはしないけど、1冊あると便利。
- ②ガジェット好きはデータ転送のスムーズさに感動する。
- ③学生時代に戻ったら、全科目のノートをロケットブック1冊にまとめたい。
①正直、ロケットブックは特別おすすめするほどではない。
ないよりはあれば便利かな、という程度。実際に俺も電話でのメモとして使ってるだけで、それほど使いこなせてない。
②ガジェット好きなら、ページを読み込んでデータ化する速さにビビるはず。
これはテクノロジーの進化を感じるので、ぜひとも体感してほしい。
③もし学生時代に戻れたら、5教科全科目のノートをロケットブック1冊にまとめたい。
国語・数学・英語など、科目ごとにノートを分ける必要はない。
ぜんぶロケットブックに書いて、データ化して保存すればいい。
手書きすることが極端に少なくなった現代だけど、手書きはやっぱり脳を活性化させてくれる。
ロケットブックを「人生最後の手書きノート」として使ってみよう。
(色違いもあります)