26歳男、実家暮らしニート。
これは今の俺の状態なんだけど、別にこれは状態異常ではないからポケモンセンターに連れて行かないでください。
何かとイメージのよくない実家暮らしだけど、
20代の実家暮らしは悪くないどころかむしろボーナスタイムだということを解説しよう。
20代は実家暮らしがベストな理由
固定費を極限まで抑えられる
実家暮らしの一番のメリットは、固定費が極限まで抑えられること。
どう考えてもこれが最大のメリット。
東京23区でワンルームを借りるにしてもまともな物件は家賃が6万円以上はかかるだろうし、シェアハウスで家賃を抑えたとしても5万円以下で住めるとは思えない。
手取りが20万円くらいだとすると、家賃と光熱費と食費だけで半分近く持って行かれてしまう。
これは家計のバグ。
でも実家なら家賃と光熱費はタダ。
オカンが作ったものを食べれば食費もかからない。
最大の固定費である家賃をゼロにできるのが、実家暮らしの最強の武器だ。
そういう場合は、実家を出た方がいいと思う。
両親は勝手に生きていくから、自分の人生を優先した方がいい。
浮いたお金と時間を自己投資にあてられる
最大の固定費である家賃をゼロにできるということは、貯金ができるということ。
貯金ができるということは、自分への投資ができるということだ。
実家暮らしと言うと、
- この人、一人暮らしできる能力あるの……?
- 親離れできてないんじゃないの……?
━━こんなスティグマ(恥ずかしいイメージ)があるのは認めよう。
でも20代のうちは堂々と「実家暮らしです!」と言えばいい。
20代は自己投資にお金を使うのが大事だからだ。
勉強、資格試験、脱毛、海外旅行など。何でもいいから自分の生活の質を上げられるようなものにお金を使う方がいい。
実家暮らしだとダサく見えるからわざわざ高い家賃を払って都会で暮らしてるAさんと、堂々と実家暮らしをしているBさんを比較してみよう。
- Aさん
➡︎家賃などの固定費が高すぎて生活するだけで大変。自分への投資にあてるお金がない。 - Bさん
➡︎家賃などの固定費はゼロ。浮いたお金を自分への投資に使うことができる。
世間から好感を持たれようとして、わざわざ見栄のために高い家賃を払うのはムダ。
生活保護を受けるのが恥ずかしいと言って貧困死する人もいるけど、余計なプライドなんかいらないんだ。
もちろん実家でダラダラしてるだけなのはNG。
実家暮らしは期間限定のボーナスタイムだと考えて、浮いた時間とお金をひたすら勉強するなり、収入源になるブログやYouTubeを育てたりすることに使うべき。
実家暮らしなら、なんちゃってフリーターで週に何回かバイトをするだけの少ない収入でも貯金ができてしまう。
フルタイムで働けない事情がある人は、実家暮らしで貯金すべきだ。
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橘玲さんの『黄金の羽根の拾い方』には、
実家暮らしとは、父をパトロンに、母を家政婦にして暮らすことだ。
━━みたいな記述があったんだけど、さすがにこれは言い過ぎだとしても、本来はお金のかかることを両親に無料で外注しているのが実家暮らしだということは間違いない。
タダ働きをさせている両親に恩返しをしたいなら、20代のうちに自分に投資して30代以降でいっぱい稼いでお金を返してあげるのがいいと思う。
- 奨学金は「若いうちに勉強するのが大事だから、今は勉強代を貸してあげる」というもの。
- 実家暮らしは「20代のうちは家賃などの固定費にお金を使うよりも自己投資にお金を使うのが大事だから、今は家賃を無料にしてあげる」というもの。
奨学金は返さないといけないものもあるけど、実家暮らしで浮いた家賃を将来両親に返してあげるかどうかは、あなたのモラル次第。
俺はお金を稼げたら、俺を産んでくれて大学まで行かせてくれた手数料として1000万円くらいポンと払いたいところ。
実家暮らしでもヤバい2つのケース
ただ、実家暮らしでもこの2つに当てはまると、かなりヤバいかもしれない。
一人暮らしの経験が全くない
たとえ実家暮らしでも、一人暮らしの経験はしておくべきだ。
一人暮らしの経験がゼロだと、
- 自分が月に最低何円で生活できるのか?
- 一人暮らしが精神的に耐えられるのか?
- 家事は得意なのか?
━━自分が一人暮らしに向いてるのかどうかが分からないから。
俺は26年間ほぼ実家暮らしだけど、1年ほどの一人暮らしの経験があるし、何週間か海外旅行に行ったり3か月のアメリカ出張に行ったりもした。
一人暮らしをすると自分が一人暮らしに向いてるかどうかがわかる。
俺は両親のいない一人暮らしでも精神的に全く問題ないことが、一人暮らしをして初めてわかった。
自分が固定費も含めて月に10万円で生活できると知ってるなら、実家を追放されても貯金100万円あればとりあえず10か月は無職でも生存できると計算できるから。
俺は田舎に一人暮らしすれば生活費を月に6万円前後に抑えられるくらいの質素な生活ができるから、72万円の貯金があればとりあえず1年はニートでも暮らせる。
いきなり一人暮らしが不安な人は、ルームシェアがおすすめ。
家賃も低いし、ルームメイトがいい人なら家事のコツを教えてもらったりなどの交流もできるから。
半年〜1年一人暮らしできるだけの貯金がない
両親は自分より先に死ぬ。
両親が急に不仲になることもあるだろうし、両親が急病で倒れることもあるかもしれない。
実家は老いた両親が経営してる零細企業みたいなものだ。
いつまでも給料が出るはずないし、明日に倒産してもおかしくない。
「実家暮らしで浮いたお金は自己投資にあてよう」とさっきは書いたけど、全額自己投資に使ってしまうのはダメだ。
実家に住めなくなったら、明日にさっさと引っ越して一人暮らしできるだけの貯金がないと両親と共倒れになってしまう。
介護は若者のやるべきことじゃない。
そのために介護保険などがあるから、介護はあなたではなく、行政に任せてしまうべき。
一人暮らしの経験もなく、一人暮らしできるだけの貯金もないと実家を出れず、両親の介護をしてでも実家暮らしに囚われてしまうことになる。
だから、
- 一人暮らしの経験
- 半年〜1年は一人暮らしできるだけの貯金
━━この2つは、たとえ20代で実家暮らしでも絶対に持っておいた方がいい。
実家に住みつつも、いつでも実家を出ることができる状態が大事なんだ。
【まとめ】実家が住みやすいならいればいい
そもそも住みやすい実家があるだけで、かなり幸運な星の下に生まれたと言える。
なら、実家に住めばいい。
変なプライドを優先して無理に一人暮らししてギリギリの家計で暮らしても、人生は良くならない。
俺を含めた実家暮らしの20代の男女のみんなは、実家暮らしで浮いたお金と時間をひたすら自分への投資に使おう。
そうすればギリギリの家計で暮らしてる一人暮らしの同世代に差をつけることができる。
俺の目標としては30歳までには完全に実家からは独立したいなと思う。
別に「30歳を過ぎての実家暮らしはダサさに拍車がかかる」という理由ではなくて、単に30歳までに人生のライフスタイルが決まると思っているから。
20代の実家暮らしは何も恥ずかしくない。
むしろ、ボーナスタイムなんだ。
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親離れできずに実家暮らしを続けている35歳男が主人公のアメリカ映画がある。
自由の国アメリカでも、というか自由の国アメリカだからこそ、35歳で実家暮らしの男は「え…?」と女性には思われてしまって結婚が難しいらしい。
アメリカの実家暮らしのステータスがわかる映画なのでおすすめ。
ぜんぜん暗い雰囲気はないコメディー映画なので、実家暮らしに引け目を感じてる人はぜひ観てほしい。笑い飛ばそう。