今回は少し政治のお話をします。
結論としてはこうなります。
結論
- 若者は政治に期待すべきではない
- 日本という船からいつでも脱出できるように、個人で稼ぐ力を持っておくべき
──これが結論です。
僕は、大学で政治学を学んでいたので、ふつうよりも政治には関心がある方だったのですが、最近はめっきり政治に無関心になりました。
特に若者は政治に期待すべきではない理由を解説していきましょう。
メモ
結論の解説だけサクッと見たい人は第2章から読んでください。タップできるもくじ
1.あなたの一票で政治は変わらない
まず、あなたの一票に政治を変える力はありません。
規模の小さい村長選挙でもない限り、私たちの一票の価値はゼロに近いです。
合理的に考えれば、国政選挙のためにわざわざ投票所に行ってゼロに近い一票を投じたところで、時間のムダでしかありません。
もし万が一、あなたの一票が奇跡的に政権交代を実現させたとしましょう。
日本の借金はすでに1200兆円を超え、歳出の半分以上が社会保障費と国債費(借金の返済)で消えています。
予算の自由度がほぼないこの状況では、政権を担うのが自民党であろうが、立憲民主党であろうが、大して政策は変わらないのです。
(たぶん共産党が与党になったとしても、日本は大して変わらないんじゃないですかね)
もちろんこんな希望のないことを言うと選挙で落ちてしまうので、どの政治家も言いませんけどね。
そもそも「シルバー民主主義」と呼ばれるように、「一人一票」の原則が変わらない限り、若者よりも大幅に数で勝る老人たちに有利なように政治はできているのです。
若者は「一人二票」・老人は「一人一票」というように、一票の価値を調整しないと、老人に有利な政治は変わらないと思います。
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電車にあるシルバーシートの数は少ないので、まるで老人が少ないように錯覚しがちですが、政治は圧倒的に老人優位の世界です。
なので、若者は政治に期待すべきではないということになります。
2.政治とは船の舵取りのこと
これは僕が学生の頃からずっと思っていたことですが、
政治とは船の舵取りのことです。
日本国民1億2000万人を乗せた巨大な船が日本です。
その1億2000万人がバラバラの方向に進もうとしては混乱するので、1億2000万人の意見を調整して右の方向に進むか、左の方向に進むか、あるいは現状維持のまま進むのかを決定するのが政治なわけです。
ですが、なにぶん1億2000万人もいるので、たかがあなたの一票が船の進路を変えることはほぼありません。
もし、船が間違った方向に進んでしまった時は、氷山にぶつかって沈没した悲劇のタイタニック号のように、1億2000万人の日本国民が道連れになって沈むことになります。
しかし、今の時代はある意味、幸せです。
なぜなら、日本という船に依存しなくても個人で生きていける時代だからです。
ブログ・YouTube・Twitter・投資・仮想通貨・NFTなどをはじめとして、個人一人きりで稼いでいく方法は山ほどあります。
今や、日本という船に依存しすぎるのは良くない時代なのかもしれません。
個人で稼ぐスキルを身につけておき、日本の政治が船の舵取りをミスって日本という船が沈没しかけた時、自分だけは小型の緊急ボートで脱出しておくという逃げ道を用意しておく必要があるのです。
政治に期待しても、船はいつ沈むか分かりません。
それなら、政治に期待するよりも、自分で稼ぐ力を身につけた方がよほど賢明ではないでしょうか。
──ということで、僕は最近は投票にも行かなくなってしまいました。
政治に時間を割くよりも、個人のスキルを高めて、脱出用のボートを作っておいた方が将来は安心だろうと思うからです。
学生時代は政治が大好きだったのですが、年月は人を変えるものですね。
【まとめ】政治に期待するのはまちがっている
結論をもう一度書いておきます。
結論
- 若者は政治に期待すべきではない
- 日本という船からいつでも脱出できるように、個人で稼ぐ力を持っておくべき
日本という船は、今まではなんとか進んでこれましたが、すでに船底には大穴が空いており、今まさに沈んでいる途中かもしれません。
船長ならば、沈む船と運命を共にすべきかもしれませんが、僕たち日本国民は日本と道連れになって沈む必要はありません。
いつでも、小型ボートで脱出できるように個人のスキルを高めておくことが、これからの時代を生き抜くサバイバル戦術だと僕は信じています。
以上! タロン(@shin_taron)でした。 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
参考文献
日本沈没(上) (角川文庫) [ 小松 左京 ]
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どんな本?
「日本は島国という名の船なのだ。船である以上はいつでも沈没する危険があるのだ」というイメージは本書から得ました。本書では、タイタニック号のように文字通り沈没していく日本が、異常なほどのリアリティで描かれています。
日本が大災害に見舞われるたびに読み返されるSF小説史に残る傑作なので、読んでおいて損はないですよ。
日本沈没 第二部〔小学館文庫〕(上) [ 小松 左京 ]
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どんな本?
ちなみに、『日本沈没 第二部』では、日本という国土を失った日本人が、世界各地に散り散りになっていく様子が描かれています。そもそも外国が苦手な日本人が、強制的に外国に住まざるをえない状況に追い込まれた時、どうなるのか?日本人は外国で外国人と共生していけるのか?
日本という船を失った日本人のよるべなさを描いたこちらの本も傑作です。
(日本人) (幻冬舎文庫) [ 橘玲 ]
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どんな本?
タイトルの読み方は「かっこにっぽんじん」です。日本人をかっこに入れて改めて見つめ直してみましょう、という趣旨の本。
膨大なデータに裏打ちされていて、よくありがちな「実は日本人はすごい!」的な日本人礼賛本とはぜんぜん違います。
全く新しい日本人論です。読むべし。僕は何度も読み返すほど好きな本です。
シン・ニホン [ 安宅 和人 ]
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どんな本?
日本の残念な正体を膨大なデータで解き明かし、それでもなお日本への希望を捨てない著者によるシン・ニホン論です。データやグラフが多くて、読み進めるのが大変な本ですが、読み終えた時には「シン・ニホン」の姿が見えてくるはず。
日本という船はどこに進めばいいのか。迷わないための羅針盤をくれる本です。
安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ) [ 中藤 玲 ]
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どんな本?
外国に比べて、給料が伸びず、物価も安い状態が続いている「安いニッポン」の現状を解説してくれる本です。僕は、「物価が安いと、モノが安く買えるんだからいいじゃん」と思っていたのですが、そんな単純な問題ではないことを本書を読んで痛感させられました。