プログラミング知識ゼロの俺なんだけど、未経験からエンジニアになりたくて未経験歓迎の会社を転職サイトで探してた。
結果、いくつかの会社から内定をもらったんだけど、どう考えてもヤバい会社ばかりなんだ。
結論として、
半年〜1年はエンジニアと無関係の仕事に派遣される
未経験の俺がどうやってエンジニアになれるのか疑問だったんだけど、俺が面接を受けた未経験エンジニア歓迎の会社の説明はこうだった。
- まず半年〜1年は家電量販店・携帯ショップ・コールセンターのどれかでフルタイムで働いてもらう。
- 完全週休二日制なので、休みの日を利用して自分で勉強してほしい。
- 休みの日に勉強するために、会社独自の教育プログラムがあるからそれをオンラインで受けてほしい。
- 教育プログラムに合格できたらエンジニアとしての基礎力がついたということなので、エンジニアとして働ける現場に派遣する。
━━つまり、「エンジニアになるためのプログラミングの勉強は休みの日に自分でやれ」ということ。
これが、会社からすると俺たちをうまく搾取できる構造なんだ。
会社からすると、未経験のエンジニアを雇うのはリスクが高い。
プログラミングの才能のない人はいつまでも教育プログラムに合格できず、家電量販店で働き続ける。
その間、会社はピンハネした派遣料でずっと儲かり続けるんだ。
休日に勉強する用の教育プログラムも他からパクってきたものだろうし、フルタイムで派遣先で働くので派遣先が面倒を見ることになる。
会社に大した負担はかからない仕組みになってる。
これは、未経験からエンジニアになりたい人をカモにした現代の人売りビジネスかもしれない。
休日に勉強するのはきつい
俺は家電量販店で働いてたことがあるから、仕事の大変さはわかる。
家電量販店の接客の仕事は1日中「立ち仕事」だから、体力がかなり消耗する。
接客にしてもクレーム対応などでかなり精神がすり減るし、それで1週間のうち5日間を8時間のフルタイムで働くことになる。
休日はゴロゴロ休みたくなるはずだ。
接客仕事で体力が消耗する中、休日にプログラミングの勉強をするのはかなり大変だと思う。
だからいつまで経っても教育プログラムに合格できず、何年もズルズルと家電量販店で働き続ける……。
━━こんな未来が俺には見えたので、この会社の内定は断った。
未経験エンジニアをカモにして無関係の仕事に派遣してしまうこの手のビジネスは、けっこう主流なのかも。
面接で見抜ける
俺はこの手の会社に2社遭遇したんだけど、この2社には共通点があった。
- 面接が1回のみ
- 面接がかなりガバガバ
- 面接でやたら褒められる
この手の会社はとにかく大量にカモを採用したいから、面接のハードルはかなり低い。
面接も1回だけだし、前職を辞めた理由やプログラミングの知識についても大して聞かれない。
注意してほしいのが、
会社は、転職活動中の俺たちが無職で不安がってることを知ってる。
だから、やたらと褒めて自信をつけさせて入社させようとしてくる。
そもそも面接を1回しか実施しない会社はそれだけ採用にお金も手間もかけてないわけだから、ヤバい会社であることが多い。
職業訓練校の方がいい
エンジニアと全く無関係の会社に派遣される会社に入るくらいなら、職業訓練校でエンジニアになるための勉強をがっつりした方がいいと思う。
最近は職業訓練校でもweb関係(エンジニアだけでなく、webデザイナー、webマーケターなど)の仕事の専門知識を教えてくれるコースが多い。
条件によってはお金をもらいながら勉強一本に集中できるから、職業訓練校は使いようによっては強い武器になる。
(倍率は高くなるけど)
家電量販店やコールセンターに勤めても、エンジニアに役立つスキルにも職歴にもならない。
【まとめ】未経験エンジニアを採用するまともな会社は少ない
これからエンジニアを目指す人に覚えておいてほしいのは、
もし、募集要項に「最初の半年は家電量販店に派遣されます」とか書いてあったら、正直おすすめしない。
「未経験からエンジニアになれます!」と甘い言葉で釣って、未経験者を大量採用➡︎家電量販店に大量派遣して派遣料を中抜きするというカラクリなんだ。
家電量販店に勤務しながらちゃんとしたエンジニアになる人もいるんだろうけど、おそらくそれは少数派。
ほとんどは家電量販店のフルタイムの仕事に疲れて、ろくにエンジニアの勉強もできず、最初はエンジニアになるために入社したはずなのにいつの間にか身も心も家電量販店のスタッフになってしまってるのがオチだと思う。
未経験からエンジニアになる人は要注意。
いちばん騙されやすいのは、いつの世も未経験者だ。