あけましておめでとうございます。と言いたいところなんだけど、大晦日に風邪を引きました。
喉が痛くて寒気がしてしょうがない。
咳をしても一人
━━という尾崎放哉の自由律俳句を身をもって痛感した。
一人暮らしだから、体調不良でも気遣ってくれる人はいないけど、どれだけ咳をしても他人に風邪をうつす心配もない。どこまでいっても自分一人だけで完結するぼっちの世界。
(俺は事故物件に住んでるから、咳をしても二人の可能性はある。いや怖い)
狭小ワンルームの事故物件に住んで3ヶ月。少し思うところを書く。
ワンルームは一人暮らしに最適化されすぎている
ワンルームは、ぼっちで暮らすには非常に快適だ。
- エアコンをつけてもすぐに温まる(冷える)。
- 風呂場がすぐそこなので、起きてすぐにシャワーを浴びれる。トイレも近い。
- 加湿器をつけるとすぐに部屋の湿度が上がる。
とにかく部屋のあらゆる設備がすぐそこにあるから、アクセスが容易だ。
シャワーを浴びたいと思ったら、デスクから立ち上がって5歩くらいで風呂場にまで行けてしまう。
実家にいた頃は、お風呂場に行くにもトイレに行くにも、家の中の階段を上がったり、まあまあ遠いところにあったのでめんどくさかったけど、ワンルームはすべての設備の距離が近い。
部屋が狭いから、無駄な家具や家電を買うこともない。半強制的にミニマリストになれる。
最近はこの加湿器を使っている。
加湿器のスイッチを入れてわずか20分ほどで、部屋の湿度が20%も上がる。ワンルームは狭いがゆえにパラメーターの変化が早いんだ。
余白がないから永遠におひとり様
でも、ワンルームは生活に余白がない。
すべてが一人暮らしに最適化されているから、たとえ恋人がいても部屋が狭すぎて「同棲しよっか!」とはならない。
あえて大きめの部屋に住んでおけば、生活空間に余白が出るから、恋人と気軽に同棲できるし、友達を部屋に呼ぶこともできる。
それに対して俺の部屋は、狭小ワンルームな上に事故物件だ。
まともな神経をもっている人なら、俺の家には来ない。
こう考えると、わざわざ東京23区内に住む必要はないのではないかと思えてくる。
田舎なら家賃が安いから、広い家にも安く住める。
友達も呼び放題、同棲もし放題。幸福度は高まりそうだ。
東京23区に住むことにこだわったあまり、狭小ワンルームに住んでしまった俺は間違いだったのかもしれない。
ワンルームはぼっちにとっては効率よく生きていけるけど、永遠におひとり様の道まっしぐらだ。
映画『ホーム・アローン』は、ぼっちで家の留守番をしている少年のもとに強盗が侵入してくる話だけど、俺の部屋には強盗さえ入ってこない。
子供のホーム・アローンはコメディ映画になるけど、大人のホーム・アローンは暗いドキュメンタリー映画になってしまう。
そして、都会には俺と同じようなホーム・アローンの大人たちが大勢いる。世界最大レベルの人口密度を誇りながら、一人一人は孤独なものだ。
と、なんかセンチメンタルは話になったのは、この本が理由。
この本、たった一人で上京した俺にとって非常に胸に直撃する本だった。
俺の部屋は高層階だけど、東京タワーは全く見えない。というかスカイツリーも見えない。なんなら、1年後の自分の姿も見えない。
追記
ふつうにコロナでした。
東京の部屋探しに俺が使ったサービスを紹介する
- 俺がメインで部屋探しに使っていたのが、チャット不動産の「イエプラ」。
不動産屋に連絡するとすぐに電話をかけてくるのがめんどくさいけど、イエプラなら電話じゃなくてチャットだけで部屋を探してくれる。
チャットの返信速度がAI並みに早いので、ぜひ使ってほしい。
(ちなみに俺はこれで事故物件を探してもらった)
- 「部屋まる。」も東京での部屋を探すなら、必ずチェックすべき母艦サイトだ。
家賃6万円以下の部屋に絞られているので、一人暮らしなら絶対に見ておくべし。
俺もここで東京23区内家賃3万円台の部屋を多数見つけた。