今回は、「入社する気のない会社の面接を受けまくると、仕事に必要なトークスキルを磨くことができますよ」という話をします。
「入社する気もないのに、面接を受けるなんて何が目的なの?」と思うかもしれませんが、まあこの記事を読んでみてください。
1.面接は最高の議論の場
「今日はいい天気ねえ」などというお隣さんとの愚にもつかない会話とはちがって、
自分の考えをストレートにぶつけることもできますし、なにより、論理的な話し方をする訓練ができるのです。
論理的な話し方どころか、感情的な話し方しかできなかったので、とにかく「御社に入社したいです」の一点張りでした。
(ダダをこねておもちゃを欲しがる子供のような話し方でしたね。苦い思い出です)
しかし、そんな僕でも、何回も面接をこなしていると場慣れしてくるもので、今では昔より論理的で落ち着いた話し方ができるようになりました。
面接がうまくなるための最短コースは、まず間違いなく、
これは本当に間違いないので、「面接が苦手……」と感じている人は、とにかく数をこなしてください。
最初は「質より量」でOKです。
とにかく手当たり次第に面接を受ければいいです。
どんな物事にも慣れない人間はいませんから。
2.なぜ入社する気のない会社の面接を受けた方がいいの?
面接をたくさん受けたことがいいことはお分かりいただけたと思いますが、なぜ「入社する気のない会社の面接を受けた方がいいのか?」について答えを言いましょう。
なぜなら、
「この会社に落ちたらもう後がない……」というような背水の陣スタイルで面接に挑むと、「この質問は印象悪そうだからやめとこ……」みたいに、せっかく浮かんだ鋭い質問を、失礼に思われたら怖いからという理由で自粛してしまうのです。
世間では、「質問しない」=「同意した」と思われてしまいます。
「明日は会社都合で急きょ休みになりました。もちろん給料は出ないのでよろしく」
──と言われた場合、あなたがなにも質問しなければ、あなたは明日の給料をみすみす逃がすことになります。
「あれ、会社都合で休みになる場合は、給料が満額、あるいは6〜8割以上は支給されるはずですよね。どういうことですか?」
──と、即座に質問をぶつけられる反射神経が必要なのです。
入社する気のない会社の面接だと、受かろうが落ちようがどうでもいいので、普段なら失礼だと思って自粛するような質問でも堂々とぶつけることができます。
しかも、即座に質問をぶつけられる反射神経を磨くこともできます。
- 「本当に有給休暇が取りやすい職場環境なんですか?」
- 「正直、あなたは自分の友人に今の会社をおすすめしたいと思いますか?」
- 「この前、御社の前を通りかかった時、深夜なのに部署に明かりがついてましたが、残業が常態化してるんじゃないですか?」
──なかなか面接の場では聞きにくい質問だと思いますが、えいやっと勇気を出して聞いちゃってください。
こういう質問でもストレートにぶつけられるようになれば、あっという間に面接には慣れます。
もちろん、面接官への人格攻撃はぜったいにダメです。
でも、丁寧な言葉遣いであれば、これくらいの質問はどんどんしちゃって大丈夫ですよ。
特に面接官は、自分が質問することばかりに慣れきっているので、逆にこちらから質問されることに慣れていなかったりします。
鋭い質問をされて、オドオドしている面接官を見るのもけっこう楽しかったりします。
とにかく、世の中ではばんばん質問を連射していく人の方が得をすることが多いので、ぜひどうでもいい会社の面接を受けまくって自分のトークスキルを強化してやりましょう。
会社なんて、自分の成長のために利用すればいいのです。
僕の体験談
これは僕の体験談なので、ここは読み飛ばしてもOKです。
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ちょっと前に、入社する気のない新聞販売店の面接を受けたことがあります。
面接官が「人がニュースを読まなくなることは絶対にないから、この業界は消えることはないよ」とおっしゃっていたので、こんな質問をぶつけてみました。
わざわざ紙の新聞でニュースを読もうとする人は、この先どんどん減っていく一方だと思います。
紙の新聞を販売している御社の場合、何か別の手を打たないと業績が上向くことはないんじゃないんですか?」
──なかなかどストレートな直球の質問だと思いますが、僕は失礼だとは思いません。
フィードバックなくして人間に成長なし。
お互いに勉強になればそれがいちばんいいですからね。
でも、その面接官はこの質問に対しては、「どうなんですかねえ」と口を濁しただけでした。
紙の新聞を売っている会社に対してこれくらいの質問は誰でも思い浮かぶはずですが、それに対する答えを用意していないということは、よほど他に面接を受けた人がこの質問をしていないということなんでしょうかね。
ぜひ、みなさんも、相手に失礼だとか配慮せずに、堂々と質問をぶつけてみてください。
もちろん、面接官への人格攻撃はNGなので、そこだけは忘れないようにすれば大丈夫ですよ。
3.オンライン面接なら完全無料で練習できる
しかも、今の時代はさらに面接が受けやすい時代になりました。
なぜなら、
以前までかかっていた面接地への交通費も不要になり、家にパソコンさえあれば自宅が面接会場になるのです。
面接を受けて自分のトークスキルが上がる。しかも料金は完全無料。
うさんくさい広告のようですが、こればかりは本当です。
しかも、移動時間もゼロになるので、1日に何社もの面接を受けることも十分に可能です。
自宅にいながら無料で面接ができるのですから、オンライン面接は受けまくることをおすすめします。
損になることが何一つないですからね。
【まとめ】オンライン面接は受けまくれ
この記事をまとめると、こうなります。
- 面接はトークスキルを練習する最高の場。
- 入社する気のない会社の面接の方が、ストレートな質問ができる。
- オンライン面接は交通費もかからず完全無料。受けまくって自分のスキルを磨こう。
面接が苦手な人は、面接対策本などを読んで勉強する人が多いですが、正直言って、
面接対策本とかは不要だと思います。読む必要なしですね。
僕も昔は、面接が大の苦手でしたが、今では「どんな面接官に会えるんだろう」とワクワクしながら受けることが多いです。
もちろん、本命の会社の面接を受ける時はさすがに緊張しますけどね……。
ということで、ぜひみなさんもオンライン面接を受けまくってみてください。
自分とは異なる業界の話を聞けるのも、いい社会勉強になりますからね。
以上! タロン(@shin_taron)でした。 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
参考文献
相手の言葉だけでなく、目線・声のトーン・指や足の動きなどからも相手の意見は読み取れるものです。
本書は、「聞く」ことの専門家であるカウンセラーによる著書なのでかなり参考になりました。