実家暮らしでない限り、家賃は最大の固定費になる。
家賃設定をミスると財布に大穴が空いているようなものだから貯金なんてできない。
もし会社に社員寮があるなら、社員寮に暮らしてみるのがおすすめ。
社員寮にはふつう家賃補助があるから、家賃負担が圧倒的に減る。だから貯金もたまる。
とはいえ、ルームシェアタイプの社員寮の場合は他人との共同生活になるから、心配な人も多いと思う。
ここで結論。
- 社員寮(ルームシェア)が快適かどうかは、一緒に住むルームメイトでほぼ決まる。
つまり運任せ。
前半は俺が実際に住んでいる社員寮の暮らしぶりを紹介するので、社員寮(ルームシェア)のメリット・デメリットを先に知りたい人はここから読んでほしい。
俺の社員寮を紹介する
俺が暮らす社員寮の間取りはこうだ。
3LDKなので、1人1部屋を使えば最大3人が共同生活できるようになっている。
- 駅まで徒歩10分
- まあまあ田舎
- 本来6万円かかる家賃が5,000円負担で済む
田舎ではあるけど、駅まで徒歩10分なら許せる範囲。
後でも詳しく書くけど、
一人暮らし社会人の最大の固定費は家賃だけど、それがたった5,000円で済むのは最高の節約になる。
ルームツアー
かんたんにルームツアーをしておこう。
玄関に入るとすぐに2階への階段が続いている。
玄関には扉以外の換気場所が全くないので、靴の臭いがこもりがちなのがネック。
リビング兼ダイニング兼キッチンがこちら。
ここは全員の共有スペースになるから、ゴミとかが落ちないように気を遣わないといけない。
掃除も全員で分担してやることになってる。
洗面所やお風呂などの水回りは、こまめに全員が掃除してるのでかなり清潔に保っていると思う。
お風呂や洗面所もみんなで共有して使うので、私物の置き場所には気をつけないといけない。
もちろん、他人のものは絶対に使ってはいけない。
社員寮において、他人の私物を無断で使うのは死刑レベルのルール違反なので絶対にしてはいけない。
共有スペースに私物を置く場合は、自分の名前を書いておいたほうがいいと思う。
メリット
ここからは、社員寮のメリット・デメリットについて紹介する。
①家賃が大幅に節約できる
社員寮の最大のメリットは間違いなく、
━━これに尽きる。
新卒の社会人が下手に東京でワンルームを借りたばっかりに、家賃8万円なのに手取りが15万円しかない……みたいな家賃設定ミスはよく聞く。
家賃は最大の固定費なので、自分の財布の限界を超えた家賃を払ってるとすぐに大家の養分になってしまう。
会社にもよるけど、社員寮の場合、
俺の会社は残念ながら家賃5,000円負担だけど、本来なら6万円以上かかる家賃がたったの5,000円で済んでいるのは最高の節約になってる。
しかも、俺の場合、水道・光熱費も全額会社負担だから助かってる。
社会人最大の出費、家賃。
それをほとんど無料にしてくれるのが社員寮の最大のメリット。
おかげで俺も手取り16万円のうち、10万円を貯金できた。▼
実家暮らしで家賃がかからないならいいけど、現在一人暮らしで家賃のせいで貯金が貯まらない人は、社員寮つきの会社に転職するのもありだと思う。
②他人との共同生活に慣れる
日本だと大学生や社会人が狭いワンルームで一人暮らしするのが当たり前みたいに思われてるけど、外国だとシェアハウスが当たり前でむしろ一人暮らしするほうが珍しいらしい。
俺は一人暮らしの経験もあるからわかるけど、一人で暮らしているとどんどん自分ルールができてくるから、他人に合わせるのがめんどくさくなる。
結果、一人暮らし歴が長くなるほど他人と一緒に暮らせなくなり、結婚も遠のき、どんどん孤独になっていくという負のサイクルにはまる。
やはり、
Uberやメルカリとかもそうだけど、現代ではモノを他人と共有する「シェアリングエコノミー」がどんどん進んでる。
要は、「モノをひとり占めするよりも、みんなで一緒に使ったほうが安く済むじゃん」という流れが来ている。
お風呂やトイレを共有するのも「シェアリングエコノミー」の一環だ。
他人とモノを共有できれば費用が安上がりになるから、人生は生きやすくなる。
結婚すると異性と一緒に暮らすことになるけど、一人暮らし歴・実家暮らし歴が長すぎるとうまく異性と暮らせない人は多い。
社員寮ではもちろん、男なら男同士、女なら女同士で暮らすことになるけど、同性と暮らすのだっていい結婚の予行演習になるはず。
③孤独を癒せる
これが意外とバカにできないメリット。
俺も過去に一人暮らししていた時はぼっちすぎて井戸の底みたいな孤独だったけど、ルームシェアならルームメイトとの「あ、お疲れ様です」というちょっとしたやりとりだけでもかなり孤独感がまぎれる。
基本は同じ会社に所属している人がルームメイトの場合が多いだろうから、ちょっとした会社での愚痴を言い合うこともできるし、気が合えばお互いの部屋で部屋飲みをしたっていい。
やっぱり人間は社会的な動物なので、完全な孤独には耐えられない。
ルームメイトはいい具合に孤独感を癒してくれる。
④ルームメイトは情報のソースになる
会社で生き残るための情報を得る手段としても、ルームメイトは有効だ。
- どの上司が厳しくて、どの上司が優しいのか。
- 有給休暇は実際に取れる雰囲気なのか。有給休暇を申請する時は誰を通したほうがいいのか。
- 手を抜ける仕事はどれなのか。
求人情報には絶対に載っていないような非公式の裏情報も、先輩ルームメイトから得ることができる。
さすがに社員寮に盗聴器が仕掛けられていることはないだろうから、社員寮なら好き放題会社の悪口だって言える。
「誰と誰が付き合ってる」みたいな恋愛沙汰についても聞けるので、メリットがでかい。
「社会人=情報戦」なので、社内事情に詳しい先輩ルームメイトを味方につけておくとかなり有利だ。
デメリット
もちろん、他人と一緒に暮らすのがメリットばかりなわけないので、デメリットも紹介しよう。
①他人との共同生活がストレスになることも
「性格の不一致」というのはよくある離婚の理由だけど、社員寮でもこれはあるあるだ。
特に摩擦を起こしやすいのが、
一人が朝型でもう一人が夜型だったとすると、こっちが寝てる時に向こうは活動しているわけだから、生活音が気になってしまう。
他にも、
- トイレを使った後に便座を閉めるかどうか。
- 掃除をどうやって分担するか。
- 冷蔵庫のスペースをどうやって分けるか。
━━などなど、ケンカの火種はいたるところにくすぶっている。
さすがに俺はケンカしたことはないけど、部屋ガチャに外れたのでストレスを溜めてしまったことがある。▼
ルームメイトが先輩なら気を遣う必要があるし、もしケンカをした場合、同じ会社に出勤することになるので気まずすぎる。
社員寮では、
━━これがいちばんいいと思う。
ちょっとトイレで下痢便をしてしまった時は、「換気扇を回す」・「便座を閉める」・「消臭剤を買って置いておく」くらいは敏感になっておいた方がいい。
逆に、相手がトイレをした後にちょっと臭かったとしても、あまり気にしない鈍感さも必要。
社員寮はこのマインドで乗り切れる。
②音量や生活音を小さくしないといけない
一人暮らしとは違って、自分の立てる物音にはかなり気をつけないといけない。
レジ袋がしゃわしゃわする音やくしゃみなどは自分の想像以上に隣の部屋に聞こえる。
俺が日頃から対策しているのは、
- YouTubeを見るときはスピーカーではなくイヤホンで。
- 休日はなるべく外に行ってカフェなどで過ごす。
休日は基本的に全員が家にいることになるから、ぶっちゃけ外出した方が気が楽。
トイレに行こうとして、他のルームメイトと鉢合わせして、「あ、お先にどうぞ」とかなるとやっぱり気まずいから俺は多めに外出するようにしてる。
部屋で思う存分ゲームをしたい人とかは、絶対にイヤホンやヘッドフォンでしないといけないから、ややストレスがたまるかも。
でも、他のルームメイトが部屋に入ってくることはないはずなので、部屋の中は散らかしていても別にかまわない。
「散らかすな」と怒ってくる親も妻もいないので、この辺はルームシェアの気楽なポイントかも。
ルームメイトはお互いに大人だから、必要最低限の干渉しかしてこないし、必要最低限の干渉しかしてはいけない。
【まとめ】結局は運任せ
社員寮(ルームシェア)のメリット・デメリットは色々あるけど、最終的には、
- 社員寮(ルームシェア)が快適かどうかは、一緒に住むルームメイトでほぼ決まる。
つまり運任せ。
━━これが結論になる。
あなたがどれだけ気を遣ったところで、非常識なルームメイトが入居してきた瞬間、ルームシェアは地獄になる。
とはいえ、わざわざルームシェアに入居してくる人は他人との共同生活を事前に覚悟しているはずだから、そこまで非常識な人は少ないとは思う。
仮に非常識な人がルームメイトだったとしても、少しは我慢する努力も必要だ。
結婚生活だって、どっちかが必ず我慢することになるから、その訓練を早めにやっておこうって話。
やっぱりルームシェアは将来の結婚生活の予行演習になるから、やっておいて損はない。
最後に、ルームシェア生活を快適に過ごすための心構えをもう一度。