自分の部屋で、人生なんて考えられるか?
青春18きっぷのキャッチコピー
俺が東京に上京して住んでる6畳ワンルームの部屋があまりにも狭すぎるので、旅に出たくなってきた。
正社員としてフルタイムで働きながら日本一周。
聞いたことないけど、今の俺がやってるネットワークエンジニアという仕事はフルリモートワークだから、Wi-Fi環境とパソコンさえあれば仕事はできる。
つまり、日本一周しながらでも仕事ができてしまうのだ。
Wi-Fi環境とパソコンさえあれば、たとえ南極でも仕事ができる。
「とち狂ったのか?」と思われそうだけど、かれこれフルリモートワークが半年近く続いており、さすがに仕事がマンネリ化していてつらい。
このマンネリズムを打破するには、なにか非日常を取り入れないといけない。
でも、長期休暇をとることもできない。
じゃあ、働きながら日本一周すればいいやん。
━━ということで、俺はフルリモートワークで働きながら日本一周をする計画を立てた。
京セラの創業者である稲盛和夫は、「悲観的に計画し、楽観的に実行する」ことが大事だと言い残したらしい。
でも俺は「楽観的に計画し、楽観的に実行する」という脳内お花畑タイプなので、会社に黙って働きながら日本一周企画も成功すると思っている。
会社のルールはどうなってるの?
実は明確な会社のルールはなさそう。
会社の就業規則を見ても、住む場所を直接的に規定するルールはなさそうだった(俺調べ)。
ただし、「自宅のWi-Fi環境が不安定だった場合は、数時間以内に東京千代田区にある会社に出社して勤務しないといけない」的なルールはあるようだ。
このルールで会社が言いたいことは、
非常事態でも出社できるように、東京千代田区に数時間以内に出社できる範囲に住め。
━━ということだろう。
しかし、たとえ日本一周の途中で、たとえば北海道の函館から急に東京に出社しなくてはいけなくなったとしても、新幹線で4時間くらいで東京には着ける。
4時間というのが許される時間なのかはわからない。
(たぶん怒られると思う)
なので、日本一周で北海道や九州など、東京から遠い場所にいる間は、確実に安定したWi-Fi環境で仕事ができるように気をつけないといけない。
それ以外の日本の地域なら、新幹線を使えばだいたい3時間以内には東京に出社できるので、あまりビビる必要はなさそう。
最悪、「急に目が覚めたら熱が出ていて……今日の仕事は休みます」とズル休みすればいい。
会社にバレたらどうなる?
ところで会社にバレたらどうなるんだろう。
会社に黙って日本一周している社員なんて前代未聞だろうし、「若者は怒られることに慣れてないから、優しく教育しましょう」と言われているぬるま湯現代の会社でもグーパンチが飛んでくるレベルで怒られそうだ。
ただ、会社からすると、リモートワークをしている社員に守ってほしいのは次の2つだけのはずだ。
- ①時間通りにパソコンを開いて仕事をすること。
- ②会社の機密情報が漏れないように、セキュリティが守られた個室で仕事をすること。
この2つであれば、別に日本一周をしながらでも守ることは可能だ。
日本国内は、よほどの僻地以外はWi-Fi環境が整っているから、①はクリアできる。
(北海道とかはちょっと心配だけど)
日本は全国どこでも個室のあるホテルやネットカフェに泊まれるだろうから、②もクリアできるはず。
会社からするとこの2つさえ守ってくれれば、たとえ社員が全裸で鼻くそをほじりながら仕事をしてようが、日本一周をしながら仕事をしてようがかまわないはずだ。
アウトプット(成果物)さえちゃんと提出すれば、どんなふうに働いていてもかまわない。
これがIT業界のいいところなんだ。
なら、アウトプットはしっかり提出しつつ、日本一周してもいいはずだ。
ま、バレたらどうなるかわからんし、最悪クビになるかもしれんけど。
日本一周の方法は?
バイクで風を全身に感じながら日本一周ができればカッコイイんだけど、俺には二輪の免許もなく、ペーパードライバーなので車の運転もろくにできない。
なので、JRと在来線を乗り継ぎながらノロノロと日本一周をしようと思う。
非常事態を除いて、新幹線や飛行機は使わない。
そんなに猛スピードで移動しても、なんの思い出にもならないからだ。
世界一周となると履歴書に長い空白期間を作る覚悟で挑まないといけないけど、日本一周ならもっとお手軽にできる。
俺の場合、働きながらなので履歴書に空白期間を作らずに日本一周できる。
会社員をやりながらの日本一周はコスパがいい。
日本一周にかかる日数と費用は?
ヨーロッパの小国に比べると日本というのは意外とデカい国で、日本一周にはかなり時間がかかる。
しかも今回はJRと在来線を乗り継いで亀のようなスピードで移動するわけだから、なおさらだ。
めちゃくちゃざっくりとした計算なんだけど、日本一周にかかる日数と費用は以下の通りだ。
1日目
東京駅➡︎千葉県 銚子駅
2日目
千葉県 銚子駅➡︎茨城県 水戸駅
3日目
茨城県 水戸駅➡︎福島県 福島駅
4日目
福島県 福島駅➡︎宮城県 仙台駅
5日目
宮城県 仙台駅➡︎宮城県 気仙沼駅
6日目
宮城県 気仙沼駅➡︎岩手県 盛岡駅
7日目
岩手県 盛岡駅➡︎秋田県 大館駅
8日目
秋田県 大館駅➡︎青森県 青森駅
9日目
青森県 青森駅からねぶたん号(バス)で青森フェリーターミナルへ
津軽海峡フェリーで青森フェリーターミナル➡︎函館フェリーターミナル
函館フェリーターミナル➡︎函館駅
10日目
北海道 函館駅➡︎北海道 長万部
11日目
北海道 長万部➡︎北海道 苫小牧
12日目
北海道 苫小牧➡︎北海道 新得
13日目
北海道 新得➡︎北海道 東釧路
14日目
北海道 東釧路➡︎北海道 根室
15日目
北海道 根室➡︎北海道 網走
16日目
北海道 網走➡︎北海道 旭川
17日目
北海道 旭川➡︎北海道 稚内
18日目
北海道 稚内➡︎北海道 旭川
19日目
北海道 旭川➡︎北海道 桑園
20日目
北海道 桑園➡︎北海道 長万部
21日目
北海道 長万部➡︎北海道 函館
函館フェリーターミナル➡︎青森フェリーターミナル
22日目
青森➡︎秋田
23日目
秋田➡︎山形県 余目
24日目
山形県 余目➡︎新潟県 新潟
25日目
新潟県 新潟➡︎新潟県 糸魚川
26日目
新潟県 糸魚川➡︎富山県 富山
27日目
富山県 富山➡︎石川県 金沢
28日目
石川県 金沢➡︎福井県 敦賀
29日目
福井県 敦賀➡︎京都府 綾部
30日目
京都府 綾部➡︎鳥取
31日目
鳥取➡︎島根県 宍道
32日目
島根県 宍道➡︎島根県 益田
33日目
島根県 益田➡︎山口県 長門市
34日目
山口県 長門市➡︎山口県 下関
35日目
山口県 下関➡︎福岡県 博多
36日目
福岡県 博多➡︎佐賀県 佐世保
37日目
佐賀県 佐世保➡︎長崎県 多比良
多比良港ターミナル➡︎熊本 長州港
熊本
38日目
熊本➡︎鹿児島 隼人
39日目
鹿児島 隼人➡︎宮崎
40日目
宮崎➡︎大分
41日目
大分 大分港➡︎愛媛 伊予大洲
42日目
愛媛 伊予大洲➡︎高知
43日目
高知➡︎香川 高松
44日目
香川 高松➡︎徳島
45日目
徳島➡︎広島
46日目
広島➡︎岡山
47日目
岡山➡︎神戸
48日目
神戸➡︎なんば
49日目
なんば➡︎和歌山 串本
50日目
和歌山 串本➡︎三重 伊勢市
51日目
三重 伊勢市➡︎奈良
52日目
奈良➡︎京都
53日目
京都➡︎滋賀 米原
54日目
滋賀 米原➡︎岐阜
55日目
岐阜➡︎名古屋
56日目
名古屋➡︎静岡
57日目
静岡➡︎山梨 甲府
58日目
山梨 甲府➡︎長野 松本
59日目
長野 松本➡︎群馬 渋川
60日目
群馬 渋川➡︎栃木 日光
61日目
栃木 日光➡︎埼玉 高麗川
62日目
埼玉 高麗川➡︎東京 練馬
※ちなみに沖縄はちょいとめんどくさいので除外した。決して沖縄が日本じゃないと言いたいわけではない。
※鉄道路線図はこのPDFを参考にした。
だいぶ余裕をもって日本一周のスケジュールを組んだつもりだけど、実際には会社のシフト勤務をこなさないといけないし、しかも夜勤もあるのでたぶんこんなにスムーズにはいかないだろう。
ていうかJRと在来線で日本一周をすると60日もかかる計算になった。
日本は意外とデカい。一周のしがいがある。
そして、日本一周の費用はこうだ。
宿泊費 (1日8,000円計算)
➡︎49万6,000円
交通費(1日5,000円計算)
➡︎31万円
計:80万6,000円
後述するけど、在宅勤務をしなくてはいけない俺の仕事はセキュリティの関係上、どうしても個室で仕事をしないといけない。
カフェでのんきにパソコンを開いて仕事をすることはできず、必ず個室のあるホテルかネットカフェなどに泊まる必要があるので、宿泊費は高くつく。
ビジネスホテルの1泊分の料金がだいたい8,000円であることが多いので、それで計算している。
交通費はその日の移動スケジュールによって前後するけど、平均1日5,000円くらいはかかりそう。
俺のテキトーな計算によると、JRと在来線を乗り継ぐ日本一周には、
62日と80万6,000円かかる。
パーっとお金と時間を使いたいところなんだけど、残念ながら俺の貯金は東京への上京するための引越しで使い果たしてしまっているので、あまり金銭的余裕がない。
ということで、東日本編と西日本編に分けることにしたい。
日本一周を半周ずつに分ければ、費用は半分で済む。
とりあえず日本を半周して、また貯金が貯まったらもう半周しようと思う。
世界一周に比べれば日本一周ははるかに楽
世界を流浪する旅人のバイブルといえば、やっぱり『深夜特急』だ。
体力のあり余っている若者にとって、地球の広さを体感できる世界一周は魅力的だ。
たとえ世界一周でもWi-Fi環境とパソコンさえあれば仕事ができるわけだけど、さすがに世界一周はトラブルが起こる確率が高すぎるし、費用もかかりすぎるし、いざという時に東京にある会社に出社するのに時間がかかりすぎる。
さすがに働きながら世界一周をするほどまでには俺も楽観的にはなれないので、まずは日本一周から開始したい。
もし日本一周がうまくいったら、世界一周にチャレンジしてもいいかもしれない。
実行時期は未定
ということで、まず最初は東日本一周から出発しようと思うんだけど、実行時期は未定です。
結局ビビってやめるかもしれないけど、実行するとなったらYouTubeで発信するのでお楽しみに。