ふと、「通信制限がかかった状態でも、暮らせるんじゃね?」という疑問が降ってきたので、検証してみた。
結論はこう。
- カフェなどのフリーWi-Fiを利用すれば意外といける。
- 仕事で必要なメールやLINEのやり取りは通信制限がかかっててもできる。
- 娯楽としてのYouTubeも、とある裏技を使うと通信制限状態でも利用できる。
「通信制限状態でもYouTubeを利用できる裏技」だけ知りたい人は、ここだけ読んでもらえればOK。
俺の通信環境は以下の通り。
- キャリアはau
- 月の通信量が3GBを超えると通信制限がかかる。
(月の携帯料金は5,000円ほど)
格安SIMにはしてないんだけど、わりと安い値段に抑えられてるとは思う。
でも月の通信量の上限がたった3GBしかなくてこの値段なのは、やっぱりぼったくり。
近いうちに楽天モバイルに乗り換える予定。
auだと、いったん通信制限がかかってしまうと、翌月になって通信量カウンターがリセットされるのを待つか、「1GB:1,000円」でデータチャージするしかない。
この「1GB:1,000円」というのが法外に高いぼったくりプライスで、通信制限がかかってイライラしている利用者を釣って儲けているとしか思えない。
今回は、そんなauの策略には乗らず、通信制限がかかった状態で2週間過ごしてみた。
これはもう亀のような遅さで、YouTubeの動画はもちろん、文字だけのテキストサイトを表示するのもちょっともたつくレベルで、これでストレスを感じない人はほぼいないと思う。
ところで、通信制限がかかった状態でもまあまあ高速表示できる阿部寛の公式ホームページの軽さは異常。
通信制限がかかっていても意外と快適に過ごせる理由
①ムダなネットサーフィンをしなくなるから
胸に手を当てて考えてほしいんだけど、日頃からスマホを有意義に活用できている人が果たしてどれくらいいるんだろう?
多くの人は、見る必要もないのに人と目を合わせるのがイヤだからなんとなくスマホを取り出して、Yahoo!ニュースをダラダラ見たり、YouTubeでしょうもない動画を見たり、これまたしょうもないソシャゲをしたりしていると思う。
もちろん俺もそう。
つまり、高速通信ができたところでムダなことばかりにデータ通信量を使っているのだ。
ところが、通信制限がかかると、
通信制限がかかってるとムダなことを調べようとは思わない。
その日の天気、電車やバスの発着時刻、WordやExcelでわからないやり方があったらググる。
本当に必要な情報は意外と少なくて、通信制限がかかっていても意外となんとかなる。
むしろムダにスマホをいじることがなくなるので、浮いた時間を読書なり趣味なり、自分の時間に使うことができる。
本当に必要な時にしかスマホをいじらないようになると、いかに今までの自分の時間がスマホに支配されていたかがわかる。
現代人のほとんどはスマホ脳。
スマホから自分の時間を取り戻す方法は以下の記事で解説済みだ。
②仕事上必要なやり取りもできるから
仕事上必要なやり取りも、通信制限がかかっててもできる。
LINEでテキストを送る場合も、通信制限がかかっていてもすぐに送れる。
文字はめちゃくちゃ軽いからだ。
LINEで画像を送る場合も、たいていの画像は通信制限がかかってても10秒くらい待てば送信できるから待てないほどではない。
さすがに動画を送る場合は、通信制限状態ではムリなのでカフェなどに行ってフリーWi-Fiを使えばいい。
ちなみに意外かもしれないけど、
通話でやり取りするのは音だけなので、1分あたりに消費するデータ通信量はわずか0.2~0.5MBと、非常に少ないらしい。
テキストも画像も送れるし、LINEで通話もできるとなると、だいたいのリモートワークをこなせてしまう人も少なくないはずだ。
ただ、ビデオ通話になると通信制限状態だとほぼ不可能。
映像は固まるし、音も遅延するので、まともなビデオ通話はできない。
ビデオ通話をする場合は、カフェに行くか、カフェだとプライバシーが心配だという人は、ホテルのデイユースを利用するのがおすすめ。
自宅のWi-Fi環境が死んだので、急きょ東横インのデイユースを使った。
12時〜18時の利用で2,900円だからまぁまぁコスパ良し。
カフェと違って自分一人の個室なので、zoom会議とかしたい場合はホテルのデイユース、おすすめ。 pic.twitter.com/PUizP8GIt5
— タロン@本読み(アメリカ出張🇺🇸から帰国しました) (@shin_taron) March 17, 2022
③通信制限状態でもYouTubeを利用する裏技
「通信制限状態でも、やっぱり娯楽としてYouTubeは見たい……!」
━━さすがの俺も読書だけではつまらなくなってくるので、YouTubeを見たくなってくるけど、通信制限状態でYouTubeを見るのはほぼ不可能。
でも、あった。
通信制限状態でもYouTubeを見る裏技が。
それがこれ。
「Music Mode for YouTube」というChromeの拡張機能だ。
この拡張機能をダウンロードすると、YouTubeの画面がガラッと変化する。
「YouTubeの動画を音声のみ再生する」という機能は、本来なら月額1,180円のYouTube Premium会員にしか許されていないはずだが、この拡張機能を使えばそれが無料で可能になる。
YouTubeは動画プラットフォームだから本来は重いんだけど、この拡張機能を使えばYouTubeをラジオ化することができる。
めちゃくちゃ軽くなるから、通信制限状態でもそれほどストレスなくYouTubeを聞くことができる。
ぶっちゃけ、YouTubeの動画なんて9割の映像は見る価値なんかない。
音声だけ聞いて情報を入手すれば十分な場合が多い。
それに、BGMや音楽を聞くこともできるので、作業用BGMとしてバックグラウンド再生することも可能だ。
ただし、一つだけデメリットがあって、
iPhoneではこの拡張機能を使えないっぽい。
パソコンなら問題なくChromeの拡張機能が使えるんだけど、iPhoneだとChromeの拡張機能が使えないらしい。
仕方ないので、俺は通信制限がかかったiPhoneをテザリングしてノートパソコンにつないでる。
元が通信制限がかかったスマホだから、当然ノートパソコンの通信速度も遅いんだけど、この拡張機能を使えばYouTubeをラジオ化して快適に聞ける。
詳しいやり方はこちらのサイトを参考にしてほしい。
【まとめ】でもわざわざ通信制限状態で過ごす理由はない
ここまで、「通信制限状態でも工夫すれば、意外と快適に過ごせるよ」と解説してきたけど、ぶっちゃけ、
サクサク高速通信できるに越したことはないし、スマホはもはや娯楽品ではなくインフラなので、何か緊急事態があった時に「通信制限がかかってるので調べられませんでした」ではお話にならない。
通信制限がかかっていても、カフェなどのフリーWi-Fiを使えばなんとかなるのは確かなんだけど、カフェの利用に最低でも1回300円かかることを考えると、ちゃんとしたプランで携帯を契約した方が安くつく。
あくまで、通信制限がかかっていてもさっき解説したような工夫をすれば意外となんとかなる、ということを言いたかっただけ。
とはいえ、今回解説したことは、災害などで通信速度が遅くなった場合にも役に立つと思うので参考にしてほしい。